授業に遅刻してきた女子学生が、
授業終了後に教壇までやって来て、
「申し訳ございませんでした!」
と、頭を下げてきた。
おぉぉぉぉぉ~っ!
なんか、久々に聞いたわ、そんな丁寧な謝罪。
というか、学生がそんな言葉を
使うの、聞いたことないわ。
「・・・あ、いや、大丈夫よ。」
リアクションに困った。
日頃、口のきき方を知らない
若僧たちに注意をすることはある。
先日も、私に向かってタメ口をきく男子学生に、
「私はあなたの友だちじゃないのよ。
きちんとした言葉を使いなさい。」
と、注意をした。
かといって、「申し訳ございません」が
適切かというと・・・・・・違うし。
言葉のはなしではないけれど、
先日、講師仲間と盛り上がった話題、
「授業中の飲み物は是か否か」
講師の先生の中には、
生徒が飲み物を持ち込むのを
禁止するだけでなく、
講師自身も授業中に飲み物を飲まない人も。
私なんて毎回、持参したコーヒーを
飲みながら授業している。
学生たちにも、
「睡魔に襲われて寝るくらいなら、
カフェインの強い珈琲でも飲みながら
授業受けなさい。」
と言っている。
それが当たり前になっていたので、
授業中の飲料はダメ、マナーが悪い
・・・という話に、意外な気がした。
同じく、講師仲間のある先生も
海外生活経験者であり、
授業中の飲料オッケー派。
私同様、海外生活の中では当たり前な
光景だったので、そんなもんだと思っている。
アメリカの大学では、キャンパスの至る所に
炭酸飲料やスナック菓子の自動販売機がある。
大抵、学生たちはそれを教室に持ち込む。
さすがにお菓子を食べながら・・・というのは稀だけど、
あちこちでコーラやコーヒーを飲みながら
授業を受けている。もちろん、教授も飲んでいる。
もうひとつ話題になったのが、
欧米・・・とくにアメリカの学校の先生は
よく教室の机に腰掛けて授業をするというもの。
これもほんと。
日本ではまず、お尻を机に乗せるなんて
行儀が悪いと叱られるけど、あちらでは
先生自ら平気で机に腰掛ける。
これも、いつも見慣れていた光景なので、
ついつい私も机に腰掛けそうになる。
はたから見れば、なんて行儀の悪い・・・って話で。
文化が違えば、マナーの善悪も当然異なる。
時々、今まで当たり前だと思っていた
いわゆる「常識」ってやつを、今一度
何故そうなのかと思い返すのも面白い。
私はこれからも授業中の珈琲は飲み続ける。
最終的には「マイ・ルール」。












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