アンソニー・ホプキンス主演の映画、
デーモン

アンソニー・ホプキンス、レイ・リオッタ主演となれば、
まず間違いのない映画でしょう。しかも、監督は
映画「ミレニアム」シリーズを手掛けた人。
と思いきや。
まるで拍子抜けしてしまう映画。
がっかり。
名優が出ているから名作とは限らない。
ラストなんて、また展開があるかと思っていたら、
いとも簡単に終わり。あっけなさすぎで、「は?終わり?」
かなり賛否の分かれる映画だと思う。
まあ、今日のは映画紹介ではなく、
セリフの中の面白い英語を紹介なので。
アンソニー・ホプキンス扮するレスターが、
その日初めて出会ったリリアンと一緒に
自宅へ寄るシーンの中から。
レスターの家で、トイレを借りたいリリアンが、
"Can I use your bathroom?"
「洗面所を貸して」

するとレスター、
"Are you going to take a bath?"
「手を洗うのか?」
リリアン、
"No."
「いいえ。」
さらにレスターが尋ねる。
"You want a can?"
「トイレ?」
ん?
字幕では、「トイレ」と書かれているけど、
耳から入ってくる英語は、"a can"・・・缶って言ってる。
何度聴き返しても、やはり「キャン」=缶だ。
辞書を調べても全く出てこない。
聴き間違えか?と、何度かスペルを変えてみるけど該当しない。
ようやくネットの英単語検索サイトで見つかった。
俗語・・・しかもあまりきれいでない言い方で、
たしかにCANはトイレのことを言うらしい。
映画の舞台はアメリカのど田舎。
保守的で閉鎖的な、ちょっとあらくれた
人たちが登場するので、こんな俗語も出てくる。
それにしても、この映画もまた、
邦題がいただけない。
原題は、「ブラックウェイ」という。
これは、レスターが対峙する、
悪魔のような男、ブラックウェイの名前。
いくら悪魔のような悪い奴だからって、
「デーモン」は安直だよなぁ。
このタイトルのせいで、映画の価値もさらに下がる。
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