• 2017.04.01
  •   帰ってきたディオ




    この24時間はまるでジェットコースター。




    ディオがいなくなっているのに気付いたのが金曜の早朝。




    前日のことを思い出してみると、
    みんな、夕方以降、ディオの姿を見ていない。



    お互いが、誰かの部屋にいるんだろう・・・と、
    いつもいて当たり前なので、気に留めなかった。



    普段、洗濯物を取り込むために
    ベランダの窓を開けていても、
    顔をのぞかせる程度で、出ていこうとしないのに、
    その時にさっと出てしまったとしか考えられない。



    気づかない私は窓を閉め、
    そのままウォーキングに出かけ、
    夜になってもみんな気が付かなかった。



    実はその夜、家の外で野良猫の
    ケンカをする声がうるさく、K1が
    眠れないと訴えていた。



    今思うと、あれはディオだったのかもしれない。



    早朝にディオがいないことに気づき、
    K2と私で近所を探し回った。



    悪いことに、雨が降り出してしまい、
    濡れることが嫌いな猫が歩いているはずもなく。



    頭の中はパニック状態。



    このまま見つからなかったら・・・


    どこかで轢かれてしまっていたら・・・




    悪いことばかりが頭に浮かんでくる。



    朝5時すぎ、近所の交番に駆け込んだ。



    丁度、シフト交代だったのか、
    いつもより大人数が待機していて、
    早朝から何事かとビックリされた。



    すぐに状況を説明し、迷いネコとして受理してもらった。



    帰宅し、今度はビラ作りをスタート。




    ディオ03




    室内飼いの猫が逃げ出したときには、
    最初の数日間が勝負だという。



    時間の猶予はない。




    パソコンで、チラシを作り、
    保健所の窓口が開始した途端、飛び込んだ。




    ディオの写真を見せると、




    「あの、1年前に迷いネコを保護された方ですよね。
    あのネコちゃんが行方不明ですか?」




    担当の方が私とディオのことを覚えていてくれた。



    ここでも手続きを終え、今度は近所回り。



    チラシを持って、近隣民家を尋ね歩く。

    そして、近くのスーパー、美容室、
    ドラッグストア、コンビニ、公民館、
    ガソリンスタンド、クリーニング店、
    車の修理工場、車ディーラー、花屋・・・と
    人の集まりそうなところすべてを訪問。


    近くにあるコンビニは経営者が知人なので、
    彼の携帯に直接電話して、チラシを
    貼らせてほしいと直接交渉。



    ほとんどのお店が、チラシを貼ることを快諾してくれた。



    多分、コイツは「ダメ」といっても引かないだろう・・・と
    思われたのかもしれないけど、こちらは必死だから、
    その切羽詰まった思いが伝わったのかもしれない。



    とにかくやれることはやろう・・・そんな思いで、
    必死に歩き回った。もちろん、その間も
    路地や車の下を調べながら。



    雨の日は猫たちは乾いた場所でじっとしているという。



    夜の方が見つかるかも・・・という友人の助言で、
    夜遅くにも懐中電灯を持ちながら捜し歩いた。


    本当に最悪なことに、夜になっても雨が降り続いている。



    家の中はいつもより静か。



    みんな考えているのはディオのことだけ。





    何故、目を離してしまったのか、
    何故、だれも気付かなかったのか。



    後悔ばかりが頭に浮かぶ。



    食欲もなく、眠れもしない。



    ディオが帰ってきた時にすぐ気づけるよう、
    玄関の音がすぐにわかるリビングの
    コタツで一晩中待機した。



    眠りに落ちそうになるとすぐに目が覚める。


    目が覚めて、不安と後悔にさいなまれる。



    もう2度と会えなくなったらどうしよう。



    もともと、かなり広範囲を移動し、
    野良になって目撃されていたディオ。



    一般的に言う、室内猫で去勢された猫の
    行動範囲である500メートルから1キロというのは
    ディオには当てはまらないかもしれない。



    となれば、探せる場所には限界がある。



    悶々としたまま、夜は過ぎていく。



    何度も何度も玄関に行ってみるけれど、
    ディオがやってきた気配はない。





    空が明るくなってきたので、
    朝の静かなうちに捜索を開始することにした。




    ネットなどで調べると、雨上がりは
    猫たちが出てくる確率が高いという。



    7時前、玄関のドアを開けた。




    すると、玄関の隅に血痕があった。



    もしやディオが帰ってきた?!



    そうに違いない!



    これはディオがけがをして、
    血を流しているんだ!


    すぐに、血痕をたどって、庭に向かう。




    「ディオちゃ~ん」




    静かに声をかけると・・・




    「にゃぁぁぁ~」




    か細い声が帰って来て、
    目の前にディオが現れた!




    帰ってきた!覚えていてくれた!




    もう会えないかもしれないと、
    何度も心が折れながら、
    きっと帰って来ると祈り続けた。




    あのディオの姿を見た時のうれしさは
    言葉では表すことができない。




    すぐに部屋に連れて入る。


    さすがにかなり疲労している様子で、
    小さな物音にもびくびくしている。



    この2晩、どんなにか心細かっただろう。




    取りあえずシャワーを浴びさせた。



    お腹が空いているだろうに、
    全くエサを食べようとしない。



    そして、窓際の日差しで暖かい場所で
    じっと動かなくなった。
    どうやら安心して身体を休めている様子。




    ディオが休んでいる間に、
    ディオの捜索に協力してもらった
    フェイスブックの知人、友人に
    無事に見つかったことの報告を書き込み、
    その後は前日にビラ配りした民家や
    お店を一軒一軒、あいさつに回った。




    皆さんが本当に喜んでくれたことがありがたい。
    皆が皆、動物好きなわけではないだろうに、
    話を聞いて心配してくれて、発見の報告に
    心から喜んでくれていることが伝わってきた。




    ラインでも、多くの人に報告をした。



    警察官の皆さんも喜んでくれた。



    ドラッグストアの店長も、スタッフと一緒に
    「良かった、良かった~」と話してくれていた。



    飛び込みをした美容室の若い店主も、



    「お客さんたちにチラシを見せたら、
    みんなが「この猫かわいい~」って言ってましたよ。」




    皆さんが、口コミでそうやって情報を伝えてくれていた。




    人情というのは本当にありがたい。


    人のやさしさを痛感した2日間だった。




    玄関に血痕があったのが気になったので、
    かかりつけの獣医さんのところへ連れて行った。



    傷は見当たらなかったけれど、
    あったとしても、それがケンカによるものか、
    どこかでけがをしたものかを判断することはできないと。



    ネコの怪我の部分が腫れたり膿をもつのは、
    数週間から1か月くらいしてからということで、
    取りあえずは抗生剤を注射してもらい、
    もしも症状が現れたら再度受診ということになった。




    いつもは鳴かないディオが、車での移動中も
    病院へ着いてからもずっと鳴いている。



    この2日間、どれだけ怖かったことか。



    明日になればディオももっと回復すると思う。




    帰って来てくれて、本当に嬉しい。

    ディオがいない我が家がどれだけ寂しかったか。
    もう家族の一員として、しっかりとここに存在している。



    心配してくださったみなさん、本当にありがとうございます。



    すべてに感謝。



    ディオ02



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    No title

    帰ってきて良かったですね~☆♪
    ほんとにかわいいわ~ディオさん♪

    帰って来て本当に良かった❗
    ドキドキしちゃいました😢⤵

    嬉しい!

    愛されてる猫ちゃんって、目がまんまるですよね。
    遅ればせながらよかったーーーーーです。

    ご心配おかけしました

    hさん、

    この度はお騒がせしました。
    おかげで無事に戻ってきました。

    ありがとうございます

    teniさん、

    無事に戻りました。
    ご心配おかけしました。

    嬉しすぎて朝から晩までニヤニヤしています。

    He's back!

    たまさん、

    無事戻ってきましたよ~。
    ご心配おかけしました。

    この写真、戻ってきた直後に、急接近してきたときに
    パチッと撮ったものです。
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