• 2017.03.16
  •   チャー助の死




    夜中の4時に、チャー助が息を引き取ったと知らせを受けた。




    チャー助。


    4匹を保護し、最後の1匹がなかなか見つからず、
    私たちが、やっと保護した猫だった。




    そのチャー助は、保護後の検査の結果、
    FIV・・・猫エイズウィルス感染症にかかっていたことが判明。



    感染してから随分と経過していたようで、
    結果的に保護してから発症してしまい、容体が急変。



    水曜の朝、連絡を受け、助かる見込みはないと聞かされた。
    それから1日も経たず、翌木曜日の朝方、4時頃に亡くなった。




    最期の瞬間まで、動物保護団体PONTの高校生、
    海里さんがずっと抱いてくれていたそうだ。



    彼女にとっても、昨年この団体を設立してから、
    初めての動物の死を経験することになったと思う。



    あれだけ元気に外を歩き回っていたチャー助。
    海里さんから送られてきていたチャー助の写真には、
    以前の面影はなく、顔はただれ、悲惨な状態だった。



    あのまま、見つからずにどこか路上で亡くなってしまうより、
    最期の一瞬まで、愛情深い人々に見守られて
    息を引き取ったことは、せめてもの救いかもしれない。



    実は、チャー助ともう1匹の猫は、
    FIV感染しているにもかかわらず、
    里親になってくれるという方が
    見つかった矢先だった。



    どれほどの猫好きでも、治療法のない
    FIV感染の猫をあえて引き取って面倒を見るなど、
    なかなかできることではない。



    発症しないで無事天寿を全うする猫もたくさんいるけれど、
    発症してしまうとチャー助のように、苦しみながら死んでいく。



    慈悲の心を持った里親の方に
    心から感謝していた矢先のことだった。




    先日、我が家のディオの予防接種に
    獣医さんのところに連れて行った。



    話好きの獣医さん夫婦と、
    野良猫の保護について話をした。



    ヨーロッパ、とくにオランダなどでは
    動物の安楽死がすすんでいると。


    そう。「殺処分」という言葉ではなく、「安楽死」。



    私たちがテレビをはじめとするマスコミで
    得ている情報は偏った情報にしか過ぎないと。


    欧米では殺処分ゼロなど、事実ではないと。



    この獣医さんは、サクラ猫のような活動も、
    それが広がりすぎると、究極は
    猫の種としての絶滅になるという。




    「一番いいのはね、野良猫に餌を与えないこと。
    だってそうでしょ。あなた、外には猫だけじゃなく、
    たぬきなんかの野生動物だっていっぱいいるでしょ。

    じゃ、たぬきに餌をやる?やらないでしょ?
    野良猫となると、人間はすぐ餌をやる。

    あれがいけないんだよ。野良猫は生き延びる猫は
    生き延びる。生き延びられなかったらおしまい。

    それが自然なんだから。生き延びた猫が、
    子どもを産み、またその中から生き延びたり、死んだり。

    それで数は保たれているのに、
    人間が餌を与え、それなのに室内で飼わないでいるから、
    どんどんと猫が増えていく。

    どうしても餌をやりたかったら、一生室内で飼う覚悟でいないと。」




    獣医さんのところには、
    野生のタヌキなどを捕獲してエサを与えた末、


    「動物好きでこの仕事してるんでしょ、
    あとは保護よろしく。」


    と、言わんばかりにお金も払おうとせず、
    動物を置いて行こうとする人たちもいるという。



    可哀想だからと、人間が無責任にエサを与える。
    けれど、自分では責任もって室内で飼おうとしない。



    だから、結果的にどんどんと増えていき、
    そしてFIVをはじめとする感染症にかかる。



    FIVなどは、空気感染はしない。
    猫同士のケンカによる噛み傷や、
    引っかき傷から感染していく。

    餌を与え続けることにより、
    感染を広げていくのも事実。




    「エサを与えるならね、一生、自宅で飼う覚悟をすること。」


    その通りだと思う。

    可愛い、あるいは可哀想だけで、
    人間の身勝手を押し付けることはできない。


    飢えて弱った野良猫にエサを与えるのも愛。
    あえて、遠くから見守るのも愛。
    保護して、里親を探してやるのも愛。



    家族の一員として、どんなことがあっても
    最期までともに生きる覚悟を持たず、
    平気で猫を捨てる人間たちが後を絶たないからこそ、
    結局野良猫は増え続ける。



    そこから変わっていかなければ。





    猫43



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