• 2016.11.23
  •   外の世界




    大学の講義で使っている教科書で、先週扱ったトピックが、
    自分の国を飛び出して、外の世界を見てみよう・・・というもの。



    英語02



    教科書の中では、欧米の学生たちが、
    高校を卒業して大学へ入学する前、
    あるいは大学卒業してから就職する前に、
    数週間から数か月、海外へ出ていき、
    いろいろな体験をすることが取り上げられていた。



    敷かれたレールの上を行くのではなく、
    価値観も文化も違う国に行くことによって、
    内面の成長を遂げて帰国・・・。



    私自身、高校を卒業後、大学へ行かずに
    アルバイトを転々としながら貯金をし、
    21歳の時にアメリカの大学へ入学した。



    回りがもうそろそろ大学を卒業・・・あるいは
    就職して数年が経つころ、私はやっと大学1年生。



    けれど、小さい頃から敷かれたレールなど
    ことごとく脱線、あるいは自分で外してきたので、
    私にとっては自分の選択肢以外の生き方は
    考えられなかった。



    そんな自分の経験も含め、講義中に
    教室の学生たちに、日本の外へ飛び出し、
    外の世界を体験することがいかに
    人生を大きく変える体験になるかと力説した。



    そんな矢先に飛び込んできたニュース。



    大学を休学し、コロンビアを訪れたばかりの
    男子大学生が、強盗に殺された。




    海外へ出ていくということは
    リスクをともなうものなのだと
    改めて痛感させられた。


    こういう事件が起こると、被害者の危機意識を
    批判する声が至る所であがる。


    もちろん、それは確かにあるけれど、
    本当のところ、何が起こったのかわからない。


    日本という、比較的安全な場所に身を置き、
    海外で不測の事態に見舞われた若者を
    批判するのは簡単なことだけれど、
    果たしてみな、口で言っているような行動をとれるだろうか。



    これは、本能的なものであり、
    長年の経験値から起こす行動。


    頭では、奪われたものを取り返しに
    強盗を追いかけてはいけないとわかりながら、
    瞬時の反応で、身体は別の動きをしてしまう・・・
    そんなことはないだろうか。


    比較的平和な日本で育ったとはそういうこと。


    とっさの判断とは、長年の経験から出てくるもの。



    私もアメリカ在住中は、何度も盗難被害にあっている。
    そんな中で、学習していった。初めの1年なんて
    そんなに簡単に生活習慣が変わるものじゃない。



    そうして、アメリカで生活していくうちに、
    自分で身を守る術を学んでいった。


    だから、帰国して数年はその習慣が身についていて、
    車に乗っていても、全てのドアがロックされているか気になり、
    暗い駐車場では、街燈のついた明るい場所を探し、
    家にいるときは常にすべての鍵をかけ・・・と、
    常に神経質になっていた。




    学生たちには声高に、外の世界へ出なさい、
    海外でいろんなことを体験してきなさいと言いながら、
    親の立場だったら、どんなにか心配だろうかと思う。



    それでも、我が子の決めた道を応援し、
    黙って見守ることしかできない。




    コロンビアで亡くなった学生の
    親御さんのことを思うと、胸が痛い。





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