先日、マッサージ好きの夫が行き、
かなり気に入ったらしく、
「予約取ってやるから行ってみないか。」
というので、今日は運転手付きで
米子にあるそのタイ古式マッサージの
癒し処クルンテープへ。
70歳の男性がご自宅で施術している。
米子の、古い住宅街の中にあり、
かなりわかりにくい場所。
連れて行ってもらって正解。

何度もタイに修行に行かれたらしく、
部屋の中にはタイの古式マッサージの
認定証がズラリと並んでいる。
下がらない血圧と、脚の痛みを伝え、
下半身を中心に施術してもらう。
やはり足首が固くなっていると。
そして、おそらく事故でタイヤに轢かれた衝撃で、
膝のあたりまで、ず~っとやられた模様。
膝裏のツボが痛いのなんのって。
あと、腰と首。そうとう凝っていたみたい。
90分以上、みっちり施術してもらい、
これで料金は4000円という安さ。
手から腕にかけてのマッサージの際、
私の左手を見た、マッサージ師の藤波氏、
「あれ?これはやけど?」
私の左手にはかなり目立つ赤いあざがある。
「いえ、生まれたときからのあざですよ。」
あざについて、二言三言話し、おもむろに藤波氏が、
「小さい頃は悲しい思いしたんでしょうねぇ。」
と、しみじみと言う。
その言い方が、なんともホンワカというか、
慈しむような物言いだったので、心に残った。
身体の、目立つところにあざや傷がある人が
恐らくみんなそうであるように、私も小さい頃から
思春期にかけて、このあざがコンプレックスだった。
時々、あっけらかんと人は聞く。
「どうしたの!それ!」
「それ、やけど?!」
尋ねる本人は、単純な質問のつもりでも、
この質問をされるのが何より嫌いだった。
あたりまえだ。
これを聞かれるたびに、
「あざなんですよ、生まれた時からの。」
そう答えていたけれど、内心は、
「で、聞いてどうすんの?」
と、毎回、毎回憤っていた。
そうなのだ。
聞いてどうする?なのだ。
好奇心や、知りたい気持ちを満足させるために、
身体にあざや傷、あるいは奇形がある相手に、
「どうしたの、それ?」
と聞くのは、聞かれた当人にとって、何の得もない。
実際、説明したところで、次の会話は続かない。
「そうなんだ~。やけどだと思った~。」
で?それ聞いてどうすんの?
こういう質問は、全く無意味だと思う。
それは今でも変わらない。
相手に答えさせて、回答を得て、
何も解決にならないことを聞いてどうするんだと。
だから、私は昔から、このような質問をしないことにしている。
何年も付き合っているのに、ある日突然、
「え?そんなあざ、あったっけ?知らなかった!」
と言われることもある。
これはきっと、小さい頃から意識的に
左手の甲を人に見られまいと
隠していたため、それが癖となり、
無意識に手を隠しているのかもしれない。
無意識だからわからないけど、多分。
「そうですね。小さい頃は嫌でしたよ。
消したいって思ってましたけどね。
でも、今は別にどうだっていいわ、こんなのって
気にしてないですけどね。」
「そうだよね。大人になって小さい頃を振り返ると、
なんであんなに気になったんだろうってこと、あるよね。」
今では、手の甲のあざのことを聞かれても、
別にイライラすることもなく、普通に答えている。
が、答えるのが面倒なだけ。
「小さい頃は悲しい思いしたんでしょうねぇ。」
私の答えを聞いた後で、
こんなストレートなリアクションを、
正直に言う人はめったにいない。
質問しっぱなしより、ずっと丁寧な反応だと思う。
帰り際、テーブルに置かれていた石鹸を購入。

ハーブを使った石鹸で世界的に有名な
タイのチャオプラヤー・アバイプーベ病院
ハーブ研究所製の石鹸。
マンゴスチンや米糠、ターメリックなど、
4種類の中から、今回はノニを購入。
抗酸化作用が高いらしい。
使い心地はまたリポート予定。
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