• 2016.11.13
  •   振り返れば



    夕方から夜にかけてウォーキングをする人は意外に多い。


    圧倒的に一人で歩く人が多いけれど、
    中には夫婦で、あるいは女性二人で・・・という人たちも。



    ウォーキングをしている人たちはお互い、
    すれ違う時にはほとんど声をかけない。ほぼゼロ




    これ、実はたま~に、悩む。
    自分から声をかけるべきじゃないか。



    こう見えて人見知りなので、
    こちらの方から先に元気よく、知らない人に
    挨拶するってのは・・・あまり得意ではない



    まあ、知らない人が通るたびに声をかけるってのも・・・ねぇ。



    赤の他人と道で会話を交わすのが苦手なのは、
    日本人全般に共通しているのかもしれない。


    カリフォルニアでは、陽気な土地柄なのか、
    道ですれ違う時にはお互い、ハ~イと声をかけあうことが多い。

    郷に入っては郷に従え・・・住んでいた当時は
    できていたことが、今は億劫になっている。




    ウォーキング中、2本のスティックを使って歩く、
    ノルディック・ウォーキングをしている男性と
    時々すれ違い、この人だけはニコニコと



    「こんばんは~!」


    と、声をかけてこられていた。



    数日前の夜、いつものようにウォーキングをしていると、
    すれ違いざまに、別の中年男性が



    「こんばんは~。」



    と挨拶をされ、こちらも慌てて挨拶をし返した。




    ウォーキングをしながら、ふと思った。




    「よし、今晩はこの後すれ違う人、
    全員に、こっちから声をかけるぞ。」



    作戦開始。




    そう決めた途端、やたらと人とすれ違う。
    なんか多いぞ、今晩は。




    みんな黙って通り過ぎようとするので、




    「こんばんば~!」



    と、次々と声をかけていく。



    知らん顔する人などおらず、
    お互いに挨拶を交わして通り過ぎる。気持ちいい。




    またもう一人、暗がりの中で
    うつむき加減で歩いている
    中年女性がこちらの方向へやってくる。
    黙って通り過ぎようとされるので、



    「こんばんは~!」



    声をかけると、女性がハッと顔を上げる。




    「あら!」


    「あ~、先生!」




    歩いていたのは、息子たちが
    小学校時代の、ある管理職の先生。




    以前から、このルートをウォーキングしていらっしゃるとのこと。
    一度もお会いしたことがない・・・いや、もしかしたら
    お互い黙々と歩いていて、気づかなかったのかも。




    転勤されてから数年。
    久々にお会いした。

    足を止め、その場で立ち話。



    話は私のPTA広報部長時代の話に。



    しみじみと先生がおっしゃる。



    「あの頃ね、小豆澤さんがPTAにいたから、
    あんな改革ができたんだと思います。

    思いきっていろんなこと変えていったから、
    素晴らしい広報誌ができたんですよ。」



    ありがたい言葉。



    とくに、この先生からの、この言葉はありがたい。




    実は、現役広報部長時代、
    この先生は私にとって
    失礼な言い方を承知でさせていただくと、




    目の上のこぶ・・・だった。



    PTA広報誌を発行するまでには、
    学校の稟議を通さなければならない。



    そこで、修正が入るわけだけれど、
    この先生、かなり文章への変更を求められる。



    誤字脱字への修正はありがたい。
    しかし、文章そのものへの変更
    はいそうですか、とすぐに受け入れる訳にはいかない。




    こちらも自信を持って書いている。



    「これでは保護者が誤解する。」


    「これを書いたら先生のイメージが・・・」


    「この言い方は軽すぎる。」




    と言われることもあり、
    感性の違いには妥協点が見つかりにくい。



    落としどころのジョーク、最後のオチを
    練って練って完成させ、提出したところ、
    赤の字消し線をダダ~ッと入れられた日にゃ、あなた。



    どうしても自分の書いた文章で通したいとき、
    私はよく強硬手段にうって出ていた。



    それは・・・管理職を飛び越え・・・
    トップである校長先生のところへ直談判に行くこと。



    熱意と勢いで、校長室に駆け込むので、大抵、



    「いきなよ、それで。いいじゃない。」



    と、校長先生からゴー・サインをいただいたものだ。



    学校のトップが了承すればもう、怖いものなし




    私は組織の中で働いた経験があまりないので、
    上から指示されることに慣れていない。だから、
    こうしろ、ああしろと言われると、カチンときたものだった。



    先生の、容赦ないキツイ口調に、


    「チッ。またかよ。」



    と、内心、毒づいていたりもした。



    保護者としての私と、管理職の教職員。




    しかし今、こうしてお互いが学校を離れると、
    そのすべてが懐かしい思い出で、
    嫌な感情など浮かんでこない。



    今はよくわかる。



    この先生がいたからこそ、
    怒りをエネルギーに変えて、
    さらによい広報誌へと繋がっていったのだと。



    ワンマンな私が、勝手に独断で進めていたら、
    きっとどこかで大きなミスをしていただろうと。



    ああして、別の目線からの意見があったからこそ、
    自分の文章が独りよがりにならずに済んだのだと。



    細かい指摘をされたくないから、回を追うごとに、
    より細心の注意を払い、よいものを制作できたのだと。



    改革派対保守派。



    この、2人の立ち位置の違いが、
    最終的にはより完成度の高い
    PTA広報誌には必要だったのだと。



    島根県での3年連続最優秀賞の記録は
    こうした、いろんな人たちと一緒に作り上げた歴史。



    かけがえのない思い出。


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    No title

    美穂さん
    先日はありがとう~
    (一時的な迷い猫だった・・・と思う
    今は見ないのでそう信じてますが)
    着々と回復して復活してるみたいですね♪
    私も順調?寒くなる前に欲を出して
    2周走って3周歩く・・・などペース上げてます。
    だけど体重は変わらないんです><ボヨヨン~が固まってきてるんだけど・・・><
    今日は体育でランニング中の中学生と一緒になったんですが、
    本気モードの競争なのに、丁寧にあいさつして抜かす女の子が数人いて、恐縮するやら、感動でした~
    やっぱ気持ちがいいですね!

    ひとまず

    きらきらきら☆さん、

    ねこたち、いなくなったんだね。とりあえずエサのあるところを探して移動したのかな。生きてるといいね。

    あいさつ、微妙なところだよね~。気持ちよく挨拶したいけど、負荷をかけてウォーキングしてるとき、いちいち挨拶するのも結構面倒だし(笑)。

    しかし、気持ちいいのは確か!



    ひとまず

    きらきらきら☆さん、

    ねこたち、いなくなったんだね。とりあえずエサのあるところを探して移動したのかな。

    あいさつ、微妙なところだよね~。気持ちよく挨拶したいけど、負荷をかけてウォーキングしてるとき、いちいち挨拶するのも結構面倒だし(笑)。

    しかし、気持ちいいのは確か!



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