• 2016.05.20
  •   決めつけの怖さ





    1週間前の講義終了後。




    講義中に訳したある文章に
    納得のいかない学生が、
    教壇までやってきた。




    扱う題材は科学英語で、
    今回のトピックは空の色について。




    あるセンテンスについて、
    私が説明してもどうしても納得しない男子学生。





    「先生の訳で行くと、ここの意味、
    通らないんじゃないですか。」




    文法上、これ以外、訳しようがない・・・と説明しても、
    納得しない様子。

    どうやら英語の構造よりも、
    科学的内容についての理解に問題があるようで。



    再度説明し、



    「わからないかな?どう?」



    すると学生、



    「わからないから聞いてるんです。」




    なんと。




    生意気な。 




    さすがにムカッときた。




    それが、教えてもらう姿勢かいっ!




    教壇から離れるときも、何やらむすっとしている。




    私の頭の中ではいろんな想像が働きだす。




    高飛車なヤツ



    授業をナメてる



    こういう学生、苦手・・・



    いまどきの学生はだから・・・




    それでも、学生が納得いくまで
    説明する義務がこちらにはある。



    仕事だから。




    で、一週間後の今日。





    授業が始まる10分前には
    席についていた彼。



    「どう?あれから納得できた?」


    そう声をかけながら、
    彼が混乱していた部分を、
    再度パソコンで打ち直し、
    正しい訳を書いたものを渡した。




    すると、彼の表情が和らいだのが見て取れた。




    「え、これ・・・もらっていいんですか。
    わざわざ作ってもらったんですか?!」




    1週間前とは打って変わって、
    真剣に聞き入る様子。



    「これで腑に落ちた感じです。」




    やれやれ、やっと納得してくれたか。





    講義終了後。




    再び彼が教壇にやってきた。



    また質問か?



    すると、




    「あ・・・あの・・・今日はありがとうございました。
    いろいろ聞いてもらって、お世話になりました。」




    なんと!



    なんと!




    彼の真摯な態度に感動すら覚えた。




    教室を出る時も、一礼して出ていった!




    そして私は・・・・・・大いに反省した。




    彼のその時の言動をもってして、
    彼の人となりを決めつけようとしていた。




    あまりにも、自分の経験値や、
    直観力に自信過剰になると、
    目に見えない部分に気づかなくなる。




    この人間は苦手だとか、
    あの人はこういう人だ・・・



    その判断は本当に正しいのか。
    何を基準に決めているのか。


    本当に自分はその人間のことを
    わかっているのだろうか。




    自分の感性が絶対などと思ってはいけない。
    その途端、固定観念にとらわれ、
    他者から学ぶことをやめてしまう。




    自分自身も常に変化している。



    成長しているときもあれば、
    退化しているときもある。



    自分の中の狭い判断基準で
    物事を見てはいけないと、
    改めて気づかされた出来事。



    「人や物事をジャッジしない」
    とは、こういうことなんだと。






    まだまだ成長中。






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