• 2015.11.10
  •   難民






    毎日のように目にし、耳にする難民問題。



    アメリカの大学に入って間もない頃、
    ベトナムからやってきたボート難民の学生と
    キャンパスでケンカをしたことがある。



    ベトナムから家族とともにボートで脱出し、
    数週間、生死の境をさまよいながら、
    アメリカのタンカーに救出された女性。



    その彼女に、



    「あなたたち裕福な日本人に、
    難民のわたしたちの苦しみはわからない」



    そんなことを言われ、腹を立てた私は、



    「私は金持ちなんかじゃない。
    それに戦争は外だけのものじゃない。
    家庭内の戦争だって、ときにはもっと不幸だ!」

    というような反論をしたことがある。




    今でも覚えている。


    大学のキャンパスの真ん中にある、
    石段のところで口論となったことを。




    結局、それがきっかけで
    彼女とは仲良くなり、
    家にも遊びに行き、
    ご両親にも会わせてもらった。




    あの当時は平気で言っていたこと。



    自分の人生の前半戦が
    あまりにもしんどかったので、
    他者の苦しみに鈍感だったかもしれない。



    国を追われて、着の身着のままで
    知らない国へと逃れることが
    どれほど辛いことか。



    日常の中で、物事がうまくいかないとき、
    子育てで悩むとき、あのキャンパスで
    ベトナム難民の学生と口論したことを思い出す。




    自分がどれだけ恵まれた環境にいるかと
    あらためて思い起こさせてくれる。




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