• 2015.10.19
  •   やがて幸福の糧になる 柳澤 桂子





    やがて幸福の糧になる
    著者:柳澤 桂子  ポプラ社 ¥1200



    本06




    著者の柳澤 桂子さんのことを知ったのは、
    長男を妊娠中、たまたま観ていた深夜のNHKの特集。



    いわゆる高齢出産の部類に入る35歳での出産、
    出生前診断をするかどうかで悩んでいた時。



    そんな時、たまたまテレビで知った
    柳澤 桂子さんの存在と、彼女の死生観に、
    出生前診断をするのはやめようと決意した。



    柳澤 桂子さんはかなりの数の本を出版しているし、
    ベストセラーも書かれているので、
    彼女のことをあえて説明する必要はないと思うけれど。



    若く、前途有望な科学者だった柳澤桂子さんを
    ある日突然、原因不明の病が襲う。


    その後は30年あまりの闘病生活を送り、
    その間、寝たきり状態で痛みと闘っていた。



    この本では、柳澤さんが突然病に倒れてから、
    ありとあらゆる医者からの診断を仰ぎ、
    それでも原因を突き止めることができなかった
    長い年月について書かれている。


    傲慢で無知な医者たちに尊厳を傷つけられ、
    医療から見放されていくその様子を読むにつけ、
    現代医療の限界、医者を過信することの恐ろしさを
    感じずにはいられない。



    壮絶な闘病生活の中で、
    人生とは何か、生きるとは何かを見つめ続け、
    その後劇的な回復をされて、
    多くの本を世に送りだされている。




    この本の中で柳澤さんは「甘え」
    について、こんなことを書かれている。



    甘え

    西欧には、甘えという言葉がないといいます。
    したがって甘えもないのです。

    欧米人とつき合っていると、たしかにそのような気がします。
    日本人は、誰に甘えるというのではなく、
    状況判断が甘く、けっきょく誰かの世話にならないと
    ものごとを解決できないことがあります。

    結婚の仲人などに、その状況がよく出ているような気がします。
    自分が結婚して生涯をともにしようとする人を、
    自分のことをあまり知らない他人に任せて選んでもらうのです。

    そして、二人の間にうまくいかないことがあったら、
    仲人のところへ問題を持ち込みます。
    すると、そのようなことになれた仲人は、
    何とかとりつくろってくれます。

    他人の言葉で解決するような問題は
    大したことではないのではないでしょうか。

    2人はまた元の鞘に戻って暮らしていくのです。

    おそらく物事を突きつめて考えないから、
    このようなことができるのでしょう。
    いつもぬるま湯に浸かっているように思えます。

    こういう人が病気になると、まず、病気のことは
    全部医者任せで、自分で知ろうとしません。

    薬もあたえられたものを指示にしたがってのみます。
    それが我が国の長い伝統でした。

    医師はそのような患者の方が扱いやすいのです。







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    例えば学校教育

    与えられたルールに従う。
    なぜそのルールが必要なのか突き詰めて考えず従う。
    ルールに従っていれば自分で考えずに済む。
    楽だから従うことに何の疑念も持たない。

    教師もそのような生徒の方が扱いやすいから、
    突き詰めて考える機会を与えない。
    自由を与えれば自分で選択し、考えるようになる。
    そうなると教師は子供が従順でなくなるので困る。

    こうして、従順だけど、自分の主張のない、他人任せの
    日本人ができるわけだ。

    国はそのような国民の方が扱いやすいのです。

    さすがK子つながり。

    K子さん、

    まさにそこだわ。

    医療に限ったことではなく。というか、だからこそ、大事な自分の身体なのに医者任せにしている人がいかに多いか。

    子どもたちもはみ出ることを恐れ、教師もはみ出す子どもを嫌がる。

    政治への姿勢もみ~んな、この国民性がよく表れている。この期に及んでもまだ、この国の将来に関心のない人も多い。

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    Author:My Serendipity
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