• 2015.07.24
  •   最後の授業






    大学前期の講義も今日で終わり。




    来週は期末試験ウィーク、その後は成績評価を提出し、
    学生も私も長い、長い夏休みに入る。




    講義も今週で最後になるので、
    何人かの学生が教壇までやってくる。



    「この間、台風で休講になってがっかりした。」



    男子学生が言った。



    「この授業、楽しかったです。」



    女子学生が言った。



    授業以外で学生たちと接することがない
    嘱託講師の私にとっては、
    授業前後のほんの短い時間に
    学生たちとおしゃべりするのは楽しい。



    私の同級生たちの中には、
    彼ら、彼女らの年齢の子どもを持つ人も多い。




    学生たちの中には、こうやって教壇にきて
    積極的に話す学生もいるけれど、
    中にはとてもおとなしい学生もいる。



    そういう学生でも、ひとたび心打ち解けて
    話をすると、いろんな話をしてくれるようになる。



    「僕、後期も先生の授業を受けたいんです。」



    そんな、普段とてもおとなしい学生が、
    最後の講義の日に、教壇に来てそう言った。




    残念ながら、学生は先生を選ぶことはできない。
    また後期でも私のクラスで再会する学生は多くない。



    「先生がいいんです。話しやすかったから・・・」



    か細い声でそう言ってくれた。



    ありがたいと思う。



    教室の中で、他の学生とおしゃべりすることもなく、
    授業中にも、とても小さな声で緊張しながら話す
    繊細な学生をみるにつけ、息子、K1を投影してしまう。




    そういう学生にはあえて話しかけてみる。



    ふと、表情がやわらぐ。



    もしも、K1が、K1でなければ、
    私はそうした学生に思いを寄せることは
    できなかったかもしれない。




    もし、これがK1だったら。



    K1だったら、どうしてほしいだろう。




    教室で誰とも話をせず、
    ひっそりと入ってきて、
    ひっそりと出ていく。



    K1がK1でなければ、私にはこうした学生に
    寄り添う術は見いだせなかったかもしれない。





    「ありがとうございました~!」




    元気よく、教室をあとにする学生がいた。




    「こちらこそ。ありがとうね。」






              本日のスィーツ            



    メルモのおやつのガトーショコラ。



    スィーツ36

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