• 2015.04.24
  •   アスパラベーコン





    誰しも、これを食べるとあの時を思い出す・・・
    なんて食べ物のいくつかはあるはず。



    私はいつも、アスパラのベーコン巻を食べると、
    必ずと言っていいほど、ある映像が頭に浮かぶ。


    たべもの01



    それは、昔アメリカでアルバイトをしていた時のこと。



    大学で早朝の授業を受講し、
    昼時には日本食レストランで皿洗い。


    その後自宅に帰り、夕方からは
    また別の日本食レストランでウェイトレス。



    その、夕方から働いていた日本食レストランは、
    メキシコ国境に近い、チューラ・ビスタという町にあった。


    まるで、クエンティン・タランティーノの
    映画に出てきそうなさびれた場所。


    夜になると、周りはさみしげで、
    1人で夜道をあるくなんぞ、危険極まりないところ。



    そんなところにあったこの日本食レストランで
    働いているのは、日本人の強欲オーナーを除いては
    ほとんどがメキシコ人だった。



    それも、違法移民


    そんな彼らと、週に何日か一緒に働き、
    忘れがたい経験もいくつかあった。



    ☆ 彼らとの思いで話はこちらの過去ブログで



    ちょっと懐が豊かになると、
    お店が終わった夜中、
    店の向かいにあるビリヤード場で
    今もらったばかりのチップを使って
    みんなでビールを飲んで帰宅。


    本来なら私も、留学生ビザの身、
    アルバイトが見つかれば即刻、国外退去


    メキシコ人の彼らには
    もっと過酷な運命が待っている。


    ごくごくたまに、




    「移民局の手入れが、あそこの店に入ったらしい」



    なんて、情報が流れるとピリピリしていたものの、
    自分たちが薄氷の上を歩いているような
    身分にも関わらず、結構私たちはあっけらかんとしていた。



    あのころの彼らはどうしているだろう。



    話が全然、アスパラベーコンに行きつかないので、
    話をもとに戻すと・・・・・・



    過去ブログにも書いたように、
    そのレストランでの労働環境はみじめなものだった。



    レストランには居酒屋コーナーが作ってあり、
    そこにはメキシコ国境付近で働く、
    日本の駐在エリートたちが毎晩来ていた。



    そこで、日本人駐在員の多くがいつも
    注文していたのが、この、アスパラベーコン巻。


    アスパラにたっぷりのベーコンを巻き、
    目の前で炭火で調理する。



    お腹を空かせた貧乏学生にとって、
    それがとにかくおいしそうで、おいしそうで。



    それを焼いては大きなしゃもじに乗せて、
    カウンターの駐在員たちに差し出す。


    意地の悪い日本食の板前野郎の顔。



    大きなしゃもじ。



    毎回、アスパラベーコン巻を食べるたびに、
    よけいな記憶まで戻ってくる。











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