朝。
大学の教え子、N君からライン。
「先生、今日、ランチご一緒できませんか?」
N君は今年卒業し、都会の大手学習塾の内定を受けた。
今週末には松江のアパートを引き払い、
実家に戻り、しばらくは研修が続く。
その前に、ランチを一緒に・・・とのこと。
私の大好きな学生の1人であるN君、
二つ返事で待ち合わせ場所へ。
N君が指定したのは、
これまた私の大好きなメリメロ。
いつも通り、美しい色どりのプレゼンテーション。
いつもはメリメロランチを注文するけれど、
今回は5食限定、手打ちパスタランチセット。
このパスタがおいしいのなんのって!
デザートのチョコレートスフレも、
ベリーのタルトももう、文句なし!
N君のゼミの爆笑話から、
就職先のこと、高校時代の思い出・・・と、
話は尽きることなく3時間。
前にもN君のことは何度かこのブログに書いた。
ちょうど、大学入学後に思うところがあって、
大学を辞めてしまおうと悩んでいたN君。
そんな時、私のクラスを受け、
それがきっかけで大学に戻ると決めたという。
こんなことを言ってくれる生徒は、
きっとこれからも現れないと思う。
私に、教えるということは、
ただ単に英語を教えるだけでなく、
人間対人間で、生身の付き合いをすることが
どれだけ多くの実りを教える側に
与えてくれるかということを彼や、
彼の友人のW君を通して学ばせてもらった。
ランチを終え、店を出ようとしたとき、
「あの、これ、母から先生に渡してくれと
預かってきまして。」
そう言って、渡されたのは、
N君のお母さんの手作りのティッシュケース。
以前からN君のお母さんが
素敵な作品を作っておられることは知っていた。
お母さんまでも、こんなことをしてくださるなんて。
N君と、お母さんのあたたかい思いにジンとする。
お母さんは私と同年代か、あるいは少し年下だと思う。
大事な大事な一人息子が県外へ旅立っていく。
同じ親として気持ちがよくわかる。
大切に使わせてもらおうと思う。
人の縁。
年齢や立場を越えた出会い。
ありがたい人生だなと思う。