• 2011.07.31
  •   闇の子供たち


    私の社会人英会話講座では毎回、
    生徒さんのプレゼンテーションがある。

    テーマは身近なものから、
    感銘を受けた物語、新聞記事など様々。


    少し前に順番が回ってきたKさんの発表テーマは


    臓器売買



    かなり重いテーマである。


    何冊かの参考本を紹介された中にあったこの本、
    早速読んでみた。



    闇の子供たち

    「闇の子供たち」  梁 石日(ヤン・ソギル)  
    開放出版社



    開放出版社・・・私はこの名前の出版社を知らなかった。
    ネットで調べてみると、


    1975年、部落解放研究所(現・部落解放・人権研究所)の
    出版部門が独立する形で発足した。
    部落問題以外にもマイノリティが抱える問題を扱った書籍の出版も行っている。

    ― ウィキペディアより



    2002年には開放出版社から、そして2004年には
    幻冬舎から文庫版が発売されている。




    この本はフィクションのジャンルであり、
    登場人物たちは架空の存在。
    実際に現地で、幼い子どもが生きたまま、
    ある日本の子どもを救うために臓器売買されたという事実は、ない。



    それでも、書かれている内容は
    現実に起こっているであろうことは
    想像に難くない。


    タイには欧米の裕福層のペドファイル(幼児性愛者)のための、
    幼い子供たちを集めた場所が存在するのは事実であり、
    貧困層で、我が子を人身売買業者に売る・・・というのも、
    現実に起こっていることである。


    ごく一部の、愚かな日本人男性たちによる、
    タイの未成年者の買春ツアーも知られた事実である。




    以前、このブログで「絶対貧困」という本を紹介した。
    こちらはノンフィクション。著者はまさに体当たりで
    アジアのスラム街に潜入し、寝食を共にしたからこそ見えた、
    現実の過酷な世界が描き出されている。

    これは是非、多くの人に読んで欲しい本。


    過去記事はこちら★






    何年か前、ある団体からの依頼で、
    日本人ブローカーによって日本に連れてこられた
    ある国の女性の救出の際の通訳をしたことがある。


    ブローカーにより結婚させられた相手から
    精神的、肉体的な暴行を受け、ボロボロになった女性が、
    意を決して家を飛び出した。


    匿ってくれた先の団体では、言葉が通じなかったために、
    急遽、通訳として呼びだされた。


    酷い仕打ちを泣きながら訴える女性の通訳をしているうち、
    こみあげるものがあり、声が詰まって
    通訳出来なくなってしまう場面もあった。



    その後、その女性は無事に何人もの人たちの協力により、
    助かったけれど、救出に一番尽力した日本人女性は、
    まさに命がけで戦っていた。


    私のしたことなど数時間の通訳だけで、
    助けというほどのものでもない。


    しかし、その日本人女性は、24時間体制で
    こうした外国人女性の救出、サポートに奔走している。
    自分の家族を守りながら、危険を覚悟で、
    赤の他人のために東奔西走していらっしゃる。



    世の中にはそういう女性たちもいる。






    これ以上読み進めていきたくないほどの
    残酷な描写に、時々本を閉じた。
    そうしなければ、押しつぶされそうな絶望感で、
    読むのが苦しくなった。



    知識として、多くの子どもたちが犠牲になっていることは知っている。


    そして、こうした本を読んでいると、
    世界のどこかで、過酷な状況下で売春を強要され、
    ゴミのように葬られていく子どもたちがいることを
    知っていながら何もしない自分に、罪悪感を覚える。



    この本の最後のページを読み終えたとき、
    希望の光を見いだす読者は、どれだけいるのだろうか。



    私には、罪悪感と、真っ暗な闇だけが続いている。



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  • 2011.07.30
  •   れんげ祭



    今晩は宍道のれんげ祭に行ってきました。


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    毎年、こじんまりとしたお祭りなのですが、
    今年の目玉は何と言っても山陰初の特大15号玉花火


    子どもたちは射的に夢中。K2は鉄砲を両手で
    支えることすら難しく、K1はなんと、お菓子を4つ倒してゲット。

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    例年とは違い、殆ど夜店の出店がなかったのですが、
    中には東北大震災支援のブースも。


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     ラベルが剥がれてしまった缶詰↑



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    トリで上がった15号玉は、頭上の随分高い場所で、
    カメラのアングルには収まりきらない程の大きさで
    写真を撮ることができませんでした。


    地響きもすごくて、さすがに迫力ありました。



  • 2011.07.29
  •   アル・ソーレ イタリアンレストラン AL SOLE


    今晩は、私と同様、ワインの大好きな友人、
    N代さんと一緒に、アル・ソーレにお邪魔しました。



    以前、このブログでも紹介したこのお店、
    とってもおいしいイタリアン・レストランなのです。


    過去記事はこちら★



    PTAの飲み会で、居酒屋へ出かけることがあっても、
    ディナーのコース料理を食べながら、
    美味しいワインを飲むのは数年ぶり・・・
    最後に行った場所はどこだったんだろう?



    N代さんも私も、赤ワインのフルボディが好み。
    ということでお店の方にお聞きして、お薦めの
    こちらを飲んでみることに。


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    レオポルド・プリモ・ディ・トスカーナ デコ 


    2004年に設立された、新しいワイナリーのワイン。
    化学薬品を使用せず、有機農法を実践した
    土壌でつくられたワインです。




    今晩は2人ともBコース(4000円)をオーダー。


    前菜、メイン、デザートと全ていくつかのメニューの
    中から選択できます。



    まずは前菜には2人とも「前菜のアソート」を注文。


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    生ハムと干し柿の相性が抜群。



    次に選んだものは、私はリゾット、N代さんは自家製の
    幅3センチもある平パスタのエビとクリーム和え。


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    このリゾット、あまりにも美味しくて、思わず、


    「N代さん!これ食べてみて!」


    と、お皿を差し出しました。
    濃厚なチーズときのこ。
    今まで食べた中で一番美味しいリゾットでした。



    最後にメインのフォアグラ。・・・とろけます。



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    デザートに選んだのは、私はショコラ・ムース、
    N代さんはアッフォガート・アル・カッフェ 。

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    このブログを書いている今は、夜中の2時。


    ワイン、食後のレモンチェロ、その後2軒目の店で飲んだカンパリと、
    今はほろ酔い加減で書いてます。



    美味しい食事と美味しいお酒。最高です。
    これだけ美味しいものを頂いた時、
    それを表現する自分のボキャブラリーの少なさが悔しいところです。



    素材にこだわったこのお店、どの料理をとっても
    贅沢な一品となっています。
    コスト・パフォーマンスが非常に高い。



    そしてなにより、オーナーご夫妻の
    おもてなしが素晴らしい。


    料理を運んでくれるタイミングも絶妙。


    1人ひとりのお客さんを大事にしてくれます。



    「以前来られた時、ここの席に座られましたよね。」



    私は去年の2月にお邪魔して以来、2度目の来店だったのに、
    ちゃんと覚えていてくださった。すごい。


    いつもなら、食事の名前、食材をしっかりメモして帰るけれど、
    あまりの美味しさにブログのことを忘れてました。



    リピーターとして、何度でも訪れたいお店です。



    美男美女の素敵なオーナーご夫妻。ごちそうさまでした。

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  • 2011.07.28
  •   ヘンリー・フォードの言葉


    Anyone who stops learning is old,
    whether at twenty or eighty.

    Anyone who keeps learning stays young.

    The greatest thing in life is
    to keep your mind young.




    20歳だろうが80歳だろうが、
    学ぶことをやめた者は皆、老人だ。



    学び続ける者は、若くいられる。


    人生において最も重要なことは、
    心を若く保つことだ。





              本日のスィーツ          


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    南フランスの伝統お菓子、カリソン(正式名:カリソン・デクス)



    プロヴァンス地方の特産物のアーモンド、フリュイ・コンフィ、
    オレンジの花の水に砂糖を加え、表面をコーティングしたお菓子。



    2週間程、フランス旅行に行っていた生徒さんから
    お土産に頂きました。


    アーモンド・プードルの香り濃厚で、
    とても美味しかったです。


  • 2011.07.27
  •   ラヴ・ユー・フォー・エバー




    毎年この時期になると、専門学校の教え子たちの
    英語絵本の読み聞かせ発表があります。


    4,5人のグループに分かれて、
    各グループ1冊、英語絵本を訳し、
    クラスメートの前で英語で読み聞かせをします。



    選んだ本は:

    レインボー・フィッシュ
    パパ、お月さまとって
    腹ペコあおむし
    ゆきの日
    コロちゃんはどこ
    どんなに君が好きだかあててごらん



    といった、名作ばかり。



    学生たちも慣れ親しんだ内容です。



    今日は学校内の図書室で数人の学生たちと
    絵本選びをしていました。



    本棚には私の大好きな「ラヴ・ユー・フォー・エバー」(ロバート・マンチ作)が。


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    内容紹介
    おかあさんはうまれたばかりのあかちゃんをだっこしながらうたいます。

    「アイ・ラヴ・ユー いつまでも/アイ・ラヴ・ユー
    どんなときも/わたしがいきているかぎり、/あたなはずっと、
    わたしのあかちゃん」

    あかちゃんはどんどん大きくなって2さいになり、
    9さいになりティーンエイジャーになりました。

    でも、よるになりしょうねんがぐっすりねむっているのをたしかめると
    おかあさんは子どもをだっこしながらうたうのでした…。

    (アマゾンより抜粋)



    丁度、長男が生まれた頃、友人にこの本を紹介され、
    早速図書館で借りて読んだのですが、
    最初に読んだ時からもう、涙・涙・涙。



    自分でもまさか絵本を読んで泣くなんて
    思ってもみなかったので、衝撃的でした。


    基本、お涙ちょうだい的な映画や本はあまり好きではないのですが、
    この本は、淡々と短い文章で書かれているその中に、
    子育てを経験した多くの人が共感できる思いが詰まっていて、
    短い物語なのに、それだけで十分、胸が一杯になり、
    自然に涙があふれました。



    とても感動したので、原書も読みたくなり、両方購入しました。
    日本人の挿絵とはまた違うタッチで、まるで別の本のようです。



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    私にとっては、子どもが生まれて初めてわかった、
    親が子を思う気持ち。




    この本の中でも、子どもが大きくなるにつれて
    ときにはお母さんは子供に振り回され、
    気が狂いそうになります。




    子育ては決して思うようにいかない。


    特に小さい頃は、片付けても片付けても
    家の中はめちゃくちゃになり、

    ダダをこねたり、暴れたり・・・。



    この絵本に描かれている子育ては、
    まさに、「うん、わかるわかる!」と
    共感するものばかりなのです。




    どんなに子育てが大変な日々でも、
    夜になると、この本の中のお母さんは
    そっと息子の寝室に入り、
    息子をゆらり、ゆらりと抱っこしながら歌うのです。



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    アイ・ラヴ・ユー いつまでも
    アイ・ラヴ・ユー どんなときも
    わたしが いきている かぎり
    あなたは ずっと わたしのあかちゃん




    やがて息子は成人となり、家を出て行きます。
    お母さんも年老いていきます。


    そしてある日・・・。





    図書室にいた男子学生数名は、この本を読んだことがなかったようで、
    テーブルの角に腰掛け、黙って読んでいました。

    読み終わった後、

    「先生、これいいわ。気に入った。」「俺も」


    と、しんみりと言っていました。
    20歳前後の青年が、じっくりと絵本を読んでいる。

    まるで子供のような表情をしていました。




    子育て中のお母さんにも、
    成人した子どもを持つお母さんにも
    お薦めの、心温まる一冊です。


    プロフィール

    My Serendipity

    Author:My Serendipity
    英語講師

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